GMO FINANCIAL GATE

NEWS RELEASE
ニュースリリース
2015.10.28
プレスリリース

次世代対応のハイブリッド決済端末を2016年1月発売

~"かざす"決済や Apple Pay に対応、据置型/モバイル型を同時発売~

GMOインターネットグループで対面クレジットカードなどの決済事業を展開するGMOフィナンシャルゲート株式会社(代表取締役社長:髙野 明 以下、GMO-FG)は、次世代型ハイブリッド決済端末「VEGA3000-Touch」(据置型/モバイル型)を2016年1月より発売いたします。
「VEGA3000-Touch」は、磁気カードや IC カード対応の接触型カードリーダーと、"かざす"決済などで使用される非接触型カードリーダーを搭載しています。また、据置型端末(LAN 接続)とモバイル型端末(LTE通信モジュール内臓)でアプリケーションを共通利用できるのが特徴です。JCCA(日本クレジットカード協会)の定めるクレジットカードの共同利用端末(CCT) *1として各国際カードブランドの認定も取得しており、店舗での対面販売を軸とする様々な規模・業種のクレジットカード加盟店(以下、加盟店)へご提供します。

*1:共同利用端末とは、JCCA が定めるカード会社が相互に共同利用するためのルールに則ったクレジットカード端末のことで、CCT(Credit Center Terminal)は、クレジットカードの信用照会端末の一種。

VEGA3000-Touch

背景

現在日本では、急増する訪日外国人の購買促進や、2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの開催へ向けて、行政や業界団体が一体となり決済シーンのキャッシュレス化を推進しています。これに伴って、クレジットカード決済の不正取引を防ぐべく、従来の磁気カードから、データの暗号化による偽造防止など安全性の高い IC カードへの対応を促す EMV 化*2(IC カード化)が進んでおり、経済産業省では 2020 年までにクレジットカードの 100%を EMV 化することを目標に掲げています*3。 また、これまで偽装されたクレジットカードが決済端末で処理された場合、その債務責任はクレジット
カード会社にありましたが、今年 10 月 1 日より、VISA や MasterCard といった世界の主要カードブランド会社が、EMV 準拠のコンタクト IC カードに対応できる端末を設置していない加盟店が債務責任を負うとしたため、早急な EMV 化が必要となっています。

さらに、最近では"かざす"ことで決済ができる電子マネーの利用や、NFC*4 搭載のスマートフォンの普及が進んでいることに加え、アメリカで 2014 年に提供開始された「Apple Pay」が注目を集めていることから、店舗などの対面決済においては、EMV 化のみならず、NFC(非接触 IC)対応も、今後は求められることが予測されます。

こうした背景から GMO-FG は、店舗での対面販売を軸とする加盟店からの決済ニーズが今後さらに複合化していくと考え、こうした多様なニーズに対応していくことのできる決済端末として、次世代型端末「VEGA3000-Touch」を開発いたしました。GMO-FG は、創業以来 EMV センターとして IC カードに対応した決済端末を販売しており、日本で初めて本格的な NFC 端末の開発・運用を行っております。本端末の開発・販売は、これまでの技術やノウハウを活かし実現いたしました。

*2:IC カード取引の国際標準規格。クレジットカードを従来の磁気カードから接触型の IC カードに替え、店舗にある全ての POS や決済端末がそれらに対応すること。

*3:2014 年 7 月 経済産業省発表「クレジットカード決済の健全な発展に向けた研究会 中間報告書」より

*4:NFC とは、国際標準規格として承認された、近距離無線通信技術の一種。非接触型 IC カード機能として"かざす"決済を実現する他、双方向の通信が可能なので、認証機能としても活用されている技術。

「VEGA3000-Touch」の特徴

1)ハイブリッド決済端末として、様々な決済シーンに適応可能

「VEGA3000-Touch」は、従来の磁気カードはもちろん、海外では一般的となっている IC カードのク レジットカード決済、さらには"かざす"だけの非接触 IC カード決済が可能です。そのため、今後開発・
提供を予定している電子マネーや銀聯・多通貨決済などに対応するためのアプリケーションを導入すれば、さらに多様化する決済手段にも柔軟に適用する事が可能となります。

2)コンパクトな1筐体で、グローバルなセキュリティ基準に準拠

「VEGA3000-Touch」では、決済端末で通常必要となる本体・カードリーダー・ピンパッド(暗証番号入力端末)の3筐体が、コンパクトな 1 筐体に統合されているので、省スペース化が図れるだけでなく、移動や持ち運びも容易に行えます。また、クレジットカードの読み取り端末のセキュリティ基準である「PCI-PTS*4」認定を 2020 年まで獲得しているため、安心・安全な取引環境が実現します。

3)据置型とモバイル型でアプリケーションの共通利用が可能

LAN 接続の据置型と、LTE 通信モジュール内蔵のモバイル型の2タイプをご用意しており、双方でアプリケーションの共通利用が可能です。これにより日本で初めてモバイル型での電子マネー決済が可能となります。

今後の展開

今後「VEGA3000-Touch」は、国際ブランド付きクレジットカード決済をはじめ、銀聯カードや非接触 ICカード決済、さらに日本国内で経済圏を拡張している電子マネー決済事業会社、全国共通ポイント事業会社、多通貨決済事業会社、国際ブランド付きプリペイドカードの残高管理事業会社等と広範なアライアンスネットワークを構築し、アプリケーションの開発・搭載へ取り組んでまいります。

開発・提供予定のアプリケーション

<かざす決済>
  • NFC :非接触 IC カード(訪日外国人持込み Apple Pay、Samsung Pay)
  • FeliCa :各種国内系電子マネー
<接触 IC カード決済>
  • 国際ブランド付きクレジットカード、銀聯カード
<IC/磁気カード決済の拡張機能>
  • J デビット
  • 国際ブランド付きプリペイドカードの残高照会・入金処理
  • 多通貨決済
  • 全国共通ポイント、個別事業会社ポイント
  • POS 連動
  • タッチスクリーン活用アプリ
VEGA3000-Touch 据置・モバイル共通仕様
VEGA3000 -Touch Series 据置型 モバイル型
ディスプレイ 3.5 インチ color TFT-LCD 320×480 pixels
タッチパネル
カード読取装置 磁気カードリーダー ISO 7810,7811&7813 Triple track,
Bi-Directional
接触型 IC カードリーダー・ライター ISO 7816 ID-1 1.8V/3V/5V T=0,T=1
非接触型リーダー・ライター ISO 14443 Type A,B,ISO18092 NFC and MifareR
&SONYRFeliCa Working frequency 13.56MHz
通信 通信 LAN 回線 LTE
外部インターフェース RS232×2,USB×2
画面・音 LED-4 LEDs なし(ディスプレイ上で表示)
Audio-Buzzer
キーパッド Standard Keys 15
Function Keys なし(タッチパネル上で表示)
電源 AC100V 50/60Hz 160mm × 78mm × 67mm
寸法 (L/W/H) 190mm × 78mm × 78mm リチュームイオン電池 /AC アダプタ
重さ 350g 335g
プリンター部 57 mm × 50 mm, 100mm/sec 57 mm × 40 mm, 100mm/sec

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