GMO FINANCIAL GATE

NEWS RELEASE
ニュースリリース
2019.03.05
プレスリリース

券売機での ICカード決済(EMV対応)を実現

~組込型マルチ決済端末でインバウンド需要の獲得までも可能に~

GMOインターネットグループのGMOペイメントゲートウェイ株式会社の連結会社で、対面クレジットカードなどの決済事業を展開する GMO フィナンシャルゲート株式会社(代表取締役社長:杉山 憲太郎 以下、GMOFG)は、"Unattended Market(=自動販売・サービス機の総称)"向けの組込型決済端末シリーズの第2弾と して、世界的な決済端末ベンダーであるフランスの Ingenico Group の日本法人Ingenico
Japanジャパン株式会社(代表取締役:エリック・グルニェー 以下、Ingenico)と、組込型マルチ決済端末「iUC280」を共同開発いたしました。「iUC280」は、芝浦自販機株式会社(代表取締役社長:城所 宏、以下 芝浦自販機)のクレジットカード対応券売機「KC シリーズ」に組み込み、2019年1月より飲食店やリラクゼーション施設、アミューズメント施設を中心に、展開いたしております。

「iUC280」は、券売機に組み込むことで、磁気式カードだけでなく、接触・非接触の IC チップ搭載クレジットカード決済(EMV(※1)対応)への対応を実現する組込型マルチ決済端末です。GMO-FG は国内の券売機業界においていち早く EMV 対応の決済端末を加盟店に提供いたします。都内では芝浦自販機の製品を導入している2店舗で稼働しており、今後も加盟店の拡大を見込んでいます。

(※1)EMVとは、国際カードブランドであるVisaとMasterCardが策定した「ICチップ搭載クレジットカードの統一規格」のこと。両社の頭文字「M」と「V」、規格策定当時ヨーロッパでMasterCardブランドを運営していた Europay Internationalの頭文字「E」から「EMV」と名付けられた。

「iUC280」と「KC シリーズ」の利用イメージ

左から「KC-TX30IN」「KC-BX30IN」/「iUC280」(非接触 IC/接触 IC/磁気ストライプ)

組込型マルチ決済端末「iUC280」の開発背景

「改正割賦販売法(※2)」が 2018年 6月に施行されて以降、対面・非対面を問わずクレジットカード決済を 取り扱う加盟店(以下、加盟店)には、カード情報の非保持化や保護対策、カードの不正使用防止などの対応が求められています。店頭販売の加盟店においては、IC チップ搭載のクレジットカード(以下、IC カード)による決済が可能な EMV 対応端末の設置が義務付けられています。

一方、店頭加盟店における EMV 対応は進みつつありますが、券売機やコインランドリー、コーヒーマシンなどの自動サービス機や、自動販売機などの"Unattended Market"と呼ばれる領域においては、まだまだ対応が進んでいない状況です。

そこでGMO-FGでは、2017年12月から"Unattended Market"向けの組込型決済端末のシリーズ展開を開始し、現在では飲料自動販売機や自動精算機等での組込型決済サービスを開始しています。この度の Ingenico との共同開発による「iUC280」は、このシリーズの第2弾で、ICカードでの決済を券売機において実現するべく、券売機業界向けに提供いたします。まずは芝浦自販機と共同で、「iUC280」を組み込んだEMV対応のクレジットカード対応券売機を開発し、都内の飲食店2店舗での稼働を開始いたしました。

(※2)2018年6月に施行された改正割賦販売法では、カード情報の漏えい対策が強化され、原則として「カード情報の非保持化」をすることや偽造防止、不正使用対策として IC カードによる決済ができる端末を設置することが規定されている。

需要の拡大する非接触決済への対応と、電子マネー・ポイント等の決済にも対応

昨今のクレジットカード決済において、簡単・スピーディーな点から非接触型決済の需要が高まっており、特に欧米において普及が始まっています。ロンドンの地下鉄では非接触決済「Visa タッチ決済」が日常的に利用されており、オーストラリアでは「Visa カード」の決済の 93%が非接触決済に移行しています(※3)。

「iUC280」では、IC カードの接触決済はもちろん、非接触決済の「Visa タッチ決済」「Mastercard コンタクトレス」に対応しています。「iUC280」を組み込み EMV 対応したクレジットカード対応券売機を導入することによって、インバウンド需要の獲得も見込めるうえ、今後、日本での IC カードでの非接触決済の需要の高まりにも対応可能となります。 また、「iUC280」と、これを組み込んだ「KC シリーズ」では、順次国内の主要な電子マネーやポイントによる決済への対応を予定しています。GMO-FGは、今後も利用シーンに応じた柔軟な決済サービスを提供してまいります。

(※3)VisaNet データ 2018年4月~6月より

「iUC280」について

「iUC280」は、磁気式カード、接触 IC カード、非接触決済にも対応しており、自動販売機・自動サービス機向けの組込型マルチ決済端末として、利用シーンに応じた柔軟な決済サービスを提供いたします。また安全基準としては、EMVやPCI PTSといった国際基準のセキュリティ要件も満たしています。

「KC シリーズ」について

KCシリーズは、飲食市場をはじめ日常の様々なシーンでご利用いただいている 27 インチ縦型タッチパネルディスプレイで、動画再生・音声機能搭載したお客様のニーズに沿ったフリーレイアウト対応などが可能なKC-TXと7インチLCDパネルで動画再生・音声機能を搭載したボタン式KC-BX券売機です。尚、「iUC280」を搭載したクレジット対応券売機は、KC-TX_IN と KC-BX_IN です。

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